高音の発声をスムーズにするトレーニングや、
リズムの取り方、声と脳との関係など、
アイズが発行しているメールマガジンの記事を、
分類別に整理して、使いやすくまとめました。
ドンドン活用してくださいね!

お名前  E-mail  

MAXさんの「口パクについて」

発行日: 2018.04.30  雑学 音楽

こんにちは。
金山校ベースコースのmaxです。

「口パク」という言葉があります。

歌っているフリだけして、
実際は事前に録音しておいたボーカルトラックを流すことを言います。

楽器に関する同義の言葉で、
「アテ振り(あてぶり)」というのもあります。

ネットの声を聞くと、特にアイドル歌手に対して、
こういった言葉がネガティヴな批判に使われているのを散見します。

特に、口パクである事にその場では気付けなかった人たち。

お金を払って「ライブ」を見に来たのにそれは裏切りだ!
という意見がありますが、

しかしあれだけ激しい振り付けがあって、ゼーハゼーハと喘ぎながら、
元々上手くもない歌を聴かされてもどうなのか?
僕らの本当に観たいものは何だろう?
とも思います。

打ち込みが当たり前になった今、
アイドルなど歌唱力に難がある人たちばかりでなく、
ベテラン歌手、アーティストでも、実は巧妙に口パクは行われています。

最大の理由はノドの保護です。

3曲連続で歌ってMC、そしてまた歌ー。
これではノドの休まる時がありません。

ですから、
巧妙に口パクの楽曲をあいだあいだに差し入れて、ノドを休めるのです。

こうすることで、50代60代の体力が衰えたアーティストでも、
3時間のショーを務めることが可能になっているのです。

御園座に出た、
ある演歌歌手のバックを務めた知り合いのトランペッターが、
「後半の10曲は口パクで、トラックに合わせて演奏だけ生だった」
と話してくれたことがあります。

まあ、ライブといっても、
振り付けなどビジュアル面もすべてひっくるめての「ショー」である事を踏まえて、
多少大らかに受け止めても良いのではないかな、と思います。

ところで。

かくいう僕も、口パクにだまされた気分になったことがあります。

大学生の頃、テレビ局のオーディション番組に携わっていたことがあって。

ある男女ツインボーカルのアマチュアバンドの、
番組オンエア用のプロモーションビデオを作る現場に居合わせていました。

プロモーションビデオなので、当然口パク、アテ振りです。

そこは当時の僕も理解していました。

無事に撮了し、残念ながら、
彼等はそこで落選ということになったのですが、

学生同士ということで仲良くなった僕は後日、
彼らの実際のライブを見に行く事になりました。

その女の子のボーカルがとても可愛かったのも動機の一つでした^_^;

客電が落ちて、ドラムカウントからステージが始まって。


「!?!?!?」


女の子のボーカルが全くの別人なのです。
会っていない間にメンバーが交代したのかとも思いました。

しかし、その見ず知らずの子から出てくる声は、
間違いなく撮影の時聴いてた声だったのです。

こういうことでした。

テレビ局での撮影時に、体調を崩して入院中だった本当のボーカルが、
「どうせ収録は口パクなのだから」と、
知り合いの女の子(バンドリーダーの彼女でした(-_-;))に「影武者」を頼んだのです。

口パクの、さらに口パク!

見事にやられたものです。
しかし、もし勝ち進んだら彼らはどうするつもりだったのでしょうか。

それでは。